Fireについて

Fireとは

トップレストランのシェフの判断基準を学ぶ、プロ料理人向けのオンライン映像講座

Fire(ファイヤー)は、ミシュラン二つ星などのトップレストランのシェフが、自分の厨房で「なぜそうするのか」という判断の理由を語る、プロの料理人向けのオンライン映像講座です。学べるのはレシピや手順ではなく、使う食材と使わない食材の決め方、一皿の組み立て方、チームの動かし方といった判断の基準です。運営は株式会社Fire(大阪)、料金は月額11,000円(税込)です。

最終更新:

要点

形式
オンラインの映像講座(スマートフォン・パソコンで見られます)
対象
レストランで働くプロの料理人
講師
参加レストランのシェフ(MAZ・花墻・Respiración・Central)
学べること
トップレストランの料理と店を形づくっている判断と、その理由
料金
月額11,000円(税込・全店の講座)。MAZとRespiraciónは1店だけの買い切り8,800円(税込)も選べます
英語版
月額70ドル、1店55ドル(fire-inc.com/en)
運営
株式会社Fire(Fire Inc.)・2025年9月設立・大阪

どのレストランのシェフから学べますか?

ミシュラン二つ星の3店と、世界のベストレストラン50で1位(2023年)に選ばれたCentralです。それぞれのシェフが、自分の店の厨房で講座を担当しています。

MAZ

東京・紀尾井町|ミシュラン二つ星

東京で、わさびも醤油も使わない理由

ペルー・リマの「Central」唯一の海外の姉妹店。開店から1年半で二つ星を得た厨房で、シェフが「何を使い、何を使わないか」の理由を語ります。

特徴:CentralとMater Iniciativaの研究と連携/開店1年半で二つ星

講師:Santiago Fernández(元シェフ)

「これは今までにないサービスですごくワクワクしました。料理人にとって本当に意味のあるプロジェクトです」

この講座で扱う問い

  1. 世界観の伝え方:食材の9割は日本のものなのに、MAZの皿は一目でMAZだと分かる。料理以外のどこで世界観を伝えているのか、器やカトラリーレストの選び方まで実物を前に見せます。
  2. 店のアイデンティティのつくり方:紫蘇、わさび、茗荷。手に入る良い食材でも、MAZでは使わない。何を基準に「うちではやらない」と決め、その境界線を毎日どう確かめているのか。
  3. クリエイティビティの生まれ方:「どこかで見たことがあるなら、やらない」。それでも新しい皿を出し続けられるのはなぜか。飲むほど味が変わるドリンクができるまでの過程で見せます。
  4. クオリティを保つオペレーション:サービス中、シェフが一番時間を使っているのは調理ではない。満席の日でも料理の温度が落ちない店は、営業が始まる前に何を決めているのか。
  5. 料理を、意図通りにゲストへ届ける方法:ケッパー5粒の置き方まで決め、テーブルに出た後でもピンセットで直す。キッチンを出た後の数十秒で、料理の出来を崩さないために何をしているのか。
  6. トップレストランで求められる力:二つ星のキッチンでは、シェフもスーシェフも同じように道具を洗う。評価される人とそうでない人を分けるものが、ミスが起きた瞬間の振る舞いから見えてきます。
  7. レストランにおけるリーダーシップ:「自分は生まれつきのリーダーではない」と言うシェフが、二つ星のキッチンをまとめている。細かく指示しなくてもチームが回るのは、何を決めて、何を任せているからなのか。
  8. 同じ料理を改善し続ける方法:定番の一皿は、いつ、どこまで変えていいのか。長く出し続けてきたタコの料理で、何を見て次の一手を決めてきたのかを見せます。
  9. 優れたシェフの条件:星を持つシェフが「星やランキングを追うと迷子になる」と言う。では二つ星のシェフは、何を基準に自分の料理を決めているのか。

Respiración

金沢|ミシュラン二つ星(グリーンスター)

畑から皿まで、自分たちで決める

幼なじみ3人で営む、築150年を超える町家のレストラン。自家農園で育てた素材と、珠洲焼・九谷焼の器。畑から皿までの判断を語ります。

特徴:自家農園/築150年を超える町家/珠洲焼・九谷焼の器

講師:梅 達郎(オーナーシェフ)

「今の僕たちの考えや料理をどう創っていくか、テクニックよりももっと大切な事や若い料理人の方達は何をした方がいいかなどをお話しさせていただきました。技術の奥にある思考や感覚を映像で残し、次の世代の料理人に届けていく取り組みです」

この講座で扱う問い

  1. 一皿を、もっと良くする方法:9年間、見た目を変えずに中身を変え続けてきた一皿がある。塩分を0.05%下げると決めるまでに、シェフは何を見て、何を考えているのか。
  2. 新しい一皿の組み立て方:「ズッキーニは塩をして焼いただけが一番美味しい」。そう言い切るシェフは、新しい料理を作る時に最初に何を決めるのか。そこから一皿を組み立てる過程を実演で見せます。
  3. 「この味でいい」を決める基準:自信を持って出した新しいデザートが、ゲストに響かなかった。シェフは原因をどうやって突き止めたのか。「この味でいい」と決める基準が変わる話です。
  4. 修行の10年で、伸びる人と止まる人の差:「香りは30代までしかストックできない」。同じ10年を過ごしても、伸びる人と止まる人がいる。その差を、シェフが自分の後悔も交えて語ります。
  5. 食材のクオリティの保ち方:甘えびの真空は94%。96%では駄目だという。わずか2%で何が変わるのか、仕入れからゲストの口に入るまで質を落とさない保存の判断を全工程で見せます。
  6. 厨房に届く前から始まる、料理の準備:「美味しいと言われた時、僕らには1週間以上前からの準備がある」。その準備は、食材が厨房に届くより前から始まっている。収穫から調理までの間に、二つ星は何を見ているのか。
  7. 自分から動くチームの育て方:「自分の店だと思ってやれ」と言われて、本当にそう思えた人はどれだけいるだろう。指示を待たずに動く人が二つ星の現場でどう育っているのか、現場のスタッフ自身が語ります。

Central

ペルー・リマ|世界のベストレストラン50 第1位(2023年)

標高ごとの生態系を、一皿に描く

ペルー・リマ。海からアンデスの高地まで、標高ごとの生態系を料理に写す厨房。研究機関Mater Iniciativaとともに食材を調べ、2023年に世界のベストレストラン50で第1位に。東京のMAZは、その唯一の海外の姉妹店です。

特徴:研究機関Mater Iniciativaと連携/標高ごとに組み立てるコース/東京のMAZは唯一の海外の姉妹店

講師:Virgilio Martínez(シェフ)

「最も大切なのはWhy(なぜ)を知ることです。なぜそれをやっているのか、なぜ料理をしているのか。それをお話しします」

この講座で扱う問い

  1. Centralの料理を決めている考え方:世界一の店は、国も食材も変わった場所で、なぜ同じ「Centralの料理」を出せるのか。考えていた料理でも、湿気で100%の出来にならなかったものは出さない。その判断から、店の料理を決めている考え方が見えてきます。
  2. どこにいても成果を出すチームのつくり方:シェフがいない日に、店の料理は変わってしまうのか。世界一の店が本拠地を離れても成果を出し続けられるのはなぜか、チームに何を渡し、何を任せているのかを語ります。

花墻

奈良|ミシュラン二つ星(12年連続)

天然一等でも、まだ足りない

独学30年、ひとりで厨房に立つ料理人。出汁、目利き、器。素材が理想に届かないとき、何を選び、何を諦めるのかを、判断の順番どおりに語ります。

特徴:割主烹従/天然一等の昆布と本枯鰹節の独自の出汁/骨董の器

講師:古田 俊彦(店主)

「このサービスは本質を突いている。ただほとんどの人はその重要性を理解するのに時間がかかるんじゃないかと思う」

この講座で扱う問い

  1. 出汁の引き方:特等の昆布4種と鰹節4種を使っても、店主が納得できる出汁は年に数回しか引けない。その差はどこで生まれるのか。昆布でも鰹節でもない「出汁の源」から、引き方まで見せます。
  2. 器を選ぶ判断基準:器は料理に合わせて選ぶのか、それとも器が先か。古美術商でもある二つ星の店主が、魯山人の器を前に、器のどこを見て料理と合わせているのかを語ります。
  3. 「良い食材」の見極め方:「この食材、味がないな」と言われても、何を見ればいいかは誰も教えてくれない。二つ星の店主は仕入れの時点で、食材の何を見て、何を見ていないのか。

修行・研修・料理本・動画サイトとは、何が違いますか?

Fireが扱うのは、手順の奥にある「なぜ」です。トップレストランの判断は、これまで厨房で隣に立った数人にしか伝わってきませんでした。Fireでは、シェフが仕事の手を止めて、その理由を言葉にします。

学び方学べること判断の理由
トップレストランで働く(修行)本物の現場のすべて聞ける機会は限られ、見て覚える時間が長い。店に入れる人数も限られる
短期の研修(スタージュ)厨房の動きと仕事の流れ期間が短く、理由まで聞ける時間は少ない
料理本・レシピ完成した料理と手順なぜそうするのかは、ほとんど書かれていない
動画サイト・SNS技術や盛り付けの見せ方断片的で、何のための判断なのかが分かりにくい
Fire参加レストランの考え方と仕事の基準シェフが自分の厨房で、判断の理由を言葉にして説明する

Fireは、手を動かして技術を身につける時間の代わりにはなりません。なくしたいのは「見て盗むしかない時間」です。各回の最後に、自分の厨房で試せる問いをひとつ渡します。

よくある質問

Fireでは何が学べますか?

トップレストランのシェフが、料理と店をどう決めているのかを学べます。レシピの手前にある判断と、その理由です。

たとえばMAZでは、日本で手に入る良い食材の中から、なぜ紫蘇やわさびを使わないのか。花墻では、器をどう選び、「良い食材」を何で見極めるのか。Respiraciónでは、新しい一皿を何から考え始め、味の正解をどう決めるのか。各回の最後に、自分の厨房で試せる問いをひとつ渡します。

ミシュラン二つ星・三つ星のシェフから学べますか?

ミシュラン二つ星のシェフから学べます。参加しているのは、二つ星のMAZ(東京)、花墻(奈良)、Respiración(金沢)と、世界のベストレストラン50で1位(2023年)のCentral(ペルー・リマ)です。三つ星レストランの講座は、いまはありません。

創業者の黒川悦都は、大阪のミシュラン三つ星レストランHAJIMEで4年間働いた経験から、シェフに聞く問いを組み立てています。

どんな人に向いていますか?

レストランで働くプロの料理人に向けた講座です。これから星付きレストランやトップレストランで働きたい人、いまの厨房で一段上の仕事をしたい人、店の料理やチームをまとめる立場の人に向いています。

家庭料理のレシピや、包丁の使い方のような基礎の手順は扱いません。

料金はいくらですか?

月額11,000円(税込)で、すべての参加レストランの講座、シェフへの質問会、世界のレストランニュース、会員コミュニティに参加できます。

MAZとRespiraciónは、1店だけの買い切り(8,800円・税込)も選べます。期限なく見られます。英語版は月額70ドル、1店55ドルです。

無料で試せますか?

無料トライアルはありません。各レストランのページで、講座の冒頭の映像を見られます。

どこで、どうやって見ますか?

スマートフォンでもパソコンでも見られます。申し込みは名前とメールアドレスの入力と決済だけです。決済が終わると、見始めるまでの手順をご案内します。

解約はできますか?

会員ページからいつでも解約できます。次回更新日までは見られます。

英語で見られますか?

英語のページ(fire-inc.com/en)から英語で申し込めます。MAZとCentralの講座は、シェフが英語で話しています。花墻とRespiraciónの講座は日本語で、英語版は準備中です。

誰が運営していますか?

株式会社Fire(Fire Inc.)です。2025年9月に大阪で設立しました。代表の黒川悦都は、大阪のミシュラン三つ星レストランHAJIMEで4年間、料理とサービスに携わり、ニューヨークのレストランを経てFireを創業しました。

講座の収益の一部は、出演しているレストランに還元しています。教えることが、店の力にもなるようにするためです。

トップレストランのシェフは、なぜそうするのか。

プロ料理人向けの映像講座・月額11,000円(税込)

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